見よ!これが、ザ・マウンテン・アラウンド・アンコの姿!! 

Lady_Cinnamon2008-04-11

 
 さてさて・・・、この記事をお読みの方は前回のイエ・ルポで、おはぎ談義で私の書き込み「みだれはぎ」に興味を持っていただいた方かと思います・・・。ちょっと長いですが、さら〜っと流し読みしてくださいな・・・(汗)。
 

http://q.hatena.ne.jp/1206075372/152529/#i152580 より
 
 母方の実家で「おはぎ」というと「みだれはぎ」がでます。
 
 普通のおはぎは、俵型に握ったご飯・もち米を餡子でくるんだ丸型ですよね。
 実家のみだれはぎは、ご飯などを俵型に握るところまでは同じなんです。
 
 でも、次からが凄い。
 
 その握り飯をお皿に山のように積み上げていきます。
 山盛りになった握り飯が見えなくなるよう、大量の餡子を塗りたくるのです。
 
 見た目は、ザ・マウンテン・アランウド・アンコ!
 
 てんこ盛りの握り飯と餡子が乗ったお皿も、かなりの重量です。
 その山積みになった餡子塗り握り飯を、みんなで取り分けて食べるわけです。
 
 誰が付けたか知りませんが、通称『みだれはぎ』。
 おはぎ好きにはもちろん、食べ始まったらやみつきになる美味しさです。

 
 せっかくいらしてくれたのですが、いくつか訂正があります(^_^;>
 まず、作り方がちょっと違った
 それと、「みだれはぎ」という名称が正しいか、『謎』の展開になってきた
 
 それでは、紆余曲折ありますが、説明させていただきます。
 
 まず、「みだれはぎ」を、おはぎぼたもちと絡めて、色々検索したのですが全くヒットしないのです。以前、戦前生まれの父のからしシップ」に関してはネットで出てきたのに、戦後生まれの母談義「みだれはぎ」は一向にヒットしないのです・・・。
 そこで母にもう一度聞いてみたのですが、作り方は私の記憶違いがありました。また、「みだれはぎ」の定義に関しても、母の情報源が曖昧である・・・と、混乱が生じてきました。
 
 ネットで調べていくうちに、次の例は、母の実家でかつて見た「みだれはぎ」に似ています。(リンクに飛ぶと画像が見れます)。

http://sakurasaku.de-blog.jp/honey_b/cat5453462/index.html より引用
 
ここらへんの田舎だけなのでしょうか・・?
おはぎを作ると、こういう風に、
大皿にドドーンと山盛りに盛り付けをするのは・・・。(笑)

 このおはぎ姿は、ザ・マウンテン・オブ・ライスボール・アラウンド・アンコ(?)です。
 案外この方のお住まいと、母の実家(北関東のとある県です)は近いかもしれません(笑)。
 
 
■名称「みだれはぎ」の由来■
 肝心の「みだれはぎ」という名称が出てきた経緯なのですが、母が高校時代の家庭科の授業で教わった言葉なんだそうです。
 なんでも、その家庭科の先生は地元の方でなく、例のドカ盛りおはぎについて、次のように語ったそうです。 
 
 『この辺のおはぎはミダレハギの一つですね。ミダレハギというのは、他所様へお持ちする時の盛り方なのですが、お重などにご飯を平らに入れ、その上にアンコをボタボタと乗せるのです。団子のように整えないことから、ミダレハギと呼ぶのですよ・・・』
 
 その話を学生時代に聞いた母は、実家のおはぎ(ザ・マウンテン・アラウンド・アンコ)イコール「みだれはぎ」と呼ぶようになったそうなのです。なので、実家の他の親族が、ミダレハギと呼んでいるかは分かりません(最近は滅多に実家に帰省・連絡しないので、確認は取れていません)
 
 ネットというのは凄いもので、母の家庭科の先生の言うミダレハギと、同じような画像を載せてるブログさんを発見しました。それがこちらです(リンクに飛ぶと画像が見れます)

http://blog.228.chips.jp/?eid=532030 より引用
 
朝早く、実家からぼたもちが届きました。
素朴で温かい味。母の無償の愛を感じます。

 このぼたもち姿は、ビッグ(ヘビー?)アンコ・アポン・ザ・ライスケーキです。
 この方のお母上が、実はうちの母の家庭科の先生だった!ら凄い偶然なんですけどねぇ。
 
 
■閑話■
 今まで「みだれはぎ」を語れなかった事情を、ちょっと言い訳させてください(^^;>

 私が母から聞き及んでいた「みだれはぎ」=ザ・マウンテン・アラウンド・アンコ型おはぎ。アレを初めて目にしたのが、随分前の祖父の葬儀の時だったのです・・・。まぁ、お彼岸でも出るハズなのですが、お葬式の話なので、イワシではあれ以上触れないでおきました。母の実家では、もうある程度の数の親族が集まらない限り、お彼岸でもアレがでるかどうか・・・。(母曰く)存続もちょっと危ういようです。幸か不幸か、親族総出で集合したお葬式の時だったからこそ、私も見れたわけです。

 ただこれまた変な話なのですが、父の話になると、北関東のとある県出身の人にとっては、あれはお彼岸に関係ない食べ物になるのです。

 戦前の東京生まれの父ですが、父方の祖父母が母と同じ出身なのです(疎開先もそのとある県)。お米も食べれるようになった戦後、食卓にこの形態のおはぎが『オカズ』として出ました。 

 台所に大したものがない時、茶碗にごはんを盛り、餡子を付けて食べる。そういう風習はLady_Cinnamon家の父にとっては、昔からあったそうなのです。砂糖は貴重品だったでしょうから、父の時代のオカズとしてのオハギは、あまり甘くはなかったでしょうね(さすがに父も、味までは覚えていないとのことです)

 
 
閑話休題
 そんな母と父の話もごちゃまぜ情報で、私が実物を見たのも1度という貴重な代物、「みだれはぎ」。母の作り方の話と、私が実際に食べた「みだれはぎ」にも、イメージの違いがあるんです(悩)。
 私が食べたのは、母や親族の手作りでなく、その地域のお店が作ったもの。祖父の長女である母は挨拶回りをしていたので、私とは同じの食卓で例のアレを見ていないのです。で、母の実家の作り方と、私が初めて見た「ザ・マウンテン・アラウンド・アンコ型おはぎ」は少々イメージが違うそうです。
 
 
■これが「みだれはぎ」ですっ!■ 
 うだうだと、イメージの違いをあれこれ言っても始まらない、ということで、
 母と私で、私が見た「みだれはぎ」=ザ・マウンテン・アラウンド・アンコ型おはぎを再現することにしました(^^;>
 
 イエはてなファミリーの皆さん、お待たせしました。
 これが、ザ・マウンテン・アラウンド・アンコです。
 
 
 ●まず、大皿にライスマウンテンを作ります。

 
 
 ●そして、アンコを塗り塗りすると・・・

 
 
 これが「みだれはぎ」こと ザ・マウンテン・アラウンド・アンコ!!・・・なのですが、皆さんのイメージと一致したでしょうか・・・(ドキドキ)。
 
 母の作り方は、ここまでマウント富士タイプではないそうです。おそらく、北関東のとある県内でも色々な盛り方があるのでしょう。今後もこのタイプのおはぎは、うちでは「みだれはぎ」と呼ばれ続けるでしょう。このザ・マウンテン・アラウンド・アンコ、次世代にも発祥地でも残ってくれるといいなぁと、心の中で願っております。
 
 なお、母は糖尿病の都合上、母はこんなん食べてはいけないのですが・・・イエローカード超えてレッドカード級の勢いで食べています(汗)。懐かしさよりは・・・食に対する欲で食べてるみたいです(苦笑)。
 
 そんなこんなで、今度の健康診断を心配する娘より、「みだれはぎ」のルポを終わります。
 
 ご静聴、ありがとうございましたm(_ _)m