八十八夜の新茶はありがたくいただく

 
 立春から数えて88日目にあたる八十八夜「緑茶の日」でございます。
 『八十八夜に摘んだお茶を飲むと長生きする』と言われ、
 この時期に新茶を飲む慣わしがあります。
 
 5月の新茶、つまり一番の若葉を用いた一番茶の事ですが、
 この頃のお茶がカフェイン・テアニン*1が多いと言われています。
 
 6月下旬から二番茶の摘み取りがあり、二番茶の最初の頃もカフェインが多め。
 
 ところが、二番茶の後半や、7月〜8月の三番茶ともなると、
 ガクッとカフェイン・テアニンの含有量が減ります。
 逆に渋み成分であるカテキン*2は増加します。
 この二番茶の後半(晩摘み)から三番茶は、一般に『番茶』と呼ばれます。
 
 

新茶はありがたく頂きます

 新茶はいわば初物でもありますし、長寿につながるとも言われています。
 ですので、イエで初の新茶を飲む時は、茶器も上等のものを使います。
 またお茶業界から新企画がでた年は、マイ茶グッズも一新してみます(^^)。
 
 ●桜の茶筒と新茶用の茶器
 
 
 ●今年のマイ茶グッズ
 
 竹型の茶筒にある秘密があるのですが・・・それはまた後日(笑)
 
 
 

お茶の入れ方のポイント

 一番茶、二番茶の早摘み茶は上級煎茶とも呼びます。
 カフェインとテアニンが比較的多いので朝・昼に最適のお茶です。
 旨み成分のテアニンを引き出すには、一煎目は70℃の温めがおススメです。
 
 1.人数分の茶碗に熱湯を入れ、それを急須に集めて温めます。
 2.急須の湯を人数分の茶碗に戻します。
 3.急須に人数分の茶葉を入れ、70℃程のお湯を注ぎ1分蒸らします。
 4.各茶碗に少しずつ回し入れ濃さを均等にし、最後の一滴まで入れます。
 
 5.二煎目は絞りきった急須に80℃ぐらいのお湯を入れ1分弱待てばOKです。
 
 ※一煎目から、旨み成分のテアニンだけでなく、
  苦味成分であるカフェイン・カテキンの効能もとりたい場合…。
  90℃の高温のお湯で2分蒸らすと、濃い味のお茶になります。
  調節次第で、お茶の味の違いを楽しむのも、また一興です(^^>
 

*1:テアニン:アミノ酸の一種で緑茶独特の旨み成分

*2:カテキンには発ガン抑制、抗菌作用、血中コレステロール低下作用、虫歯予防、抗酸化作用があります